一度出ると止まらない,百日咳
症状
カタル期(1~2週間)
軽い風邪のような症状(鼻水、軽い咳、微熱)が現れます.
ケイガイキ
痙咳期(2~4週間)
激しい咳の発作が特徴的で,特に夜間に悪化します.
咳の後に嘔吐を伴うこともあります.
この時期には、息を吸うときに「ヒュー」という音がすることがあります.
回復期(数週間~数ヶ月)
咳の発作の回数が減少し,徐々に回復に向かいますが,完全に咳がなくなるまでには時間がかかることがあります.そのため百日咳と名付けられました.
検査
百日咳の診断には,迅速抗原検査,培養検査,遺伝子検査,血液検査
特に,2週間以上咳が続く場合は検査を受けることをおすすめします
治療
百日咳は,抗菌薬(マクロライド系)による治療が有効です.
耐性菌もあるので他の系統の薬剤をつかうこともあります.
ワクチン接種
百日咳の予防には,5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です.
感染源のリスク
大人は症状が軽くても,百日咳菌を排出しているため,気づかないうちに感染を広げてしまう可能性があります.
特に乳幼児や免疫力の低い人への感染は重症化のリスクがあるため,咳が続く場合は早めに受診しましょう.