テニス肘

a.病態と神経ブロックの適応

肘関節周囲に生じる炎症性の疼痛の総称であり,上腕骨外側上顆炎であることが多い.圧痛点が肘関節の外側部に,ときには上腕骨内側上顆部にも認められる.

痛みが強く,上肢全体に症状が認められる場合は神経ブロックを試みる.

b.神経ブロック治療指針

①トリガーポイント注射:圧痛点に,ステロイドを添加し1回/週の頻度で4~5回行なう.

②星状神経節ブロック:上肢の冷感など交感神経緊張状態がみられる場合には有効であり,急性期(1~2ヵ月間)は3~4回/週の頻度で行なう.

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※「ペインクリニック治療指針」から抜粋