HBsAg

(HBs抗原)


HBsAg(HBs抗原)は,【過去】にB型肝炎になったことがあるかを調べます.


●参考値

・陰性

■HBsAb / HBsAgによるB型肝炎【感染の有無】鑑別

・+ / -:現在,B型肝炎ウイルスに感染中

・- / +:過去,B型肝炎ウイルスに感染し,治癒している状態.

・+ / +:①B型肝炎ウイルス感染の治癒途中(セロコンバージョン) ②B型肝炎にかかった事のある人が,別の亜型のB型肝炎ウイルスに再度かかっている状態


肝炎ウイルスマーカーのひとつです.

sはsurface(表面)という意味で,ウイルスの表面に存在する抗原HBsAbに対する抗体がHBsAgです.表面にあるので抗原抗体反応は比較的早く現れます.

HBsAgはB型肝炎ウイルスに対する防御抗体,いわゆる免疫で,これがあれば再感染しにくくなります.B型肝炎ワクチンはHBsAbで,これを注射することでHBsAgを作ります.

HBsAgとHBsAbの組が,感染の既往と治癒を表します.それに対しHBeAgとHBeAbは感染力の有無を診ます.

何かご不安があればすぐにお診せ下さい.

JLAC:5F0161410023005

hepatitis B virus surface antigen HBsAg HBs抗原