バセドウ病は,自分の免疫が甲状腺を攻撃しその働きを異常に高める病気です.
バセドウ病の主な症状
動悸,息切れ,発汗,体重減少,暑がり,疲れやすさ,下痢,手の震えなど
精神的な症状
不安,イライラ感,不眠,集中力低下
その他
眼球突出,甲状腺腫大(首のハート型腫れ)
血液検査
甲状腺ホルモン(FT4, FT3),甲状腺刺激ホルモン(TSH),TSH受容体抗体(TRAb)
甲状腺刺激抗体(TSAb)の値を測定します.
サイログロブリン
甲状腺超音波検査
原因
バセドウ病の原因はまだ完全には解明されていませんが,遺伝的な要因やストレス,過労などが関係していると考えられています.
治療
薬物療法
抗甲状腺薬を服用し,甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑えます.
手術療法
薬物治療が不十分な場合
甲状腺の一部または全部を切除します.
放射性ヨウ素療法
放射性ヨウ素を服用し,甲状腺を破壊することで,甲状腺ホルモンの分泌を抑えます.
ストレスによって病気が悪化・再発することがあるので,なるべくストレスを避けて規則正しい生活を送りましょう.
定期的な採血,薬の調節が必要です.
バセドウ病は体を活発にする作用があり,一見元気に見えることがありますが 本来その間も体はダメージを受けており,早期発見早期治療が大切です.