視床症候群
中枢痛をきたす疾患のうち,視床の血管障害によって病巣の反対側の感覚障害,運動麻痺および疼痛を主症状とするものを視床症候群という.
星状神経節ブロックを通常は視床の病巣側に行なうが,上肢の痛みが強い場合は,痛み側に行なって効果をみる.治療開始約1ヵ月間は3~4回/週の頻度で行ない,その後は1回/週の頻度で維持療法とする.その他の治療として定位脳手術による視床破壊術,脳内刺激装置植込術,電気けいれん療法,大槽内ステロイド注入などを考慮するが,その効果は一定ではない.
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※「ペインクリニック治療指針」から抜粋