K

(カリウム)

K(カリウム)は,血液や細胞の主要なミネラル(無機質)の一つです.

血液の浸透圧や細胞の機能,酸塩基のバランスを維持する働きがあります.


●参考値

・3.5~5.0 mEq/L

▲高値

・溶血:採血手技(最多)・不適合輸血

・腎不全

・呼吸性アシドーシス

・壊死:熱傷・外傷・阻血

・低アルドステロン症

▼低値

・低栄養・嘔吐・下痢・周期性四肢麻痺

・ネフローゼ・利尿剤

・呼吸性アルカローシス(糖尿病性アシドーシスの特に回復期)

・偽アルドステロン症:ステロイド・NSAIDS連用・肝硬変症

・真アルドステロン症・クッシング症候群


細胞内液(Na:35,Cl:35,K:20)と細胞外液(Na:140,Cl:110,K:4)では,ミネラル等の濃度が違います.この差≒電圧により,神経の興奮等の生命活動が生じます.

KはUNとともに腎不全による身体ダメージの程度を示します.高値になると徐脈・不整脈を経て心停止に至ります.

JLAC:3H0150000023261

potassium K カリウム