漢方は漢方薬ばかりではありません.人が自然の中で調和する全体観をもとに,西洋医学であれ分析化学であれ何でも取り入れるバイタリティ,それが漢方の真骨頂です.
患者様は病人である前に,社会で生活する市民です.ご家族,友人,会社の同僚,地域や国,国際基盤での立場があります.療養のため,仕事や趣味などの関わりを捨てて良いものではありません.
さらに天気や季節など自然とともに生きるヒトでもあります.寒暖,燥湿,明暗 ... 様々な環境に則し,衣食住のバランスをとる必要があります.
これらのひずみが限界を超えると病気となります.その症状は病状を示すとともに,さらなる危機の警告でもあります.この危険信号を次に生かし,自然治癒力が働くようにする.ご本人が未病の輪を回し健康な笑顔を取り戻すお手伝いができれば幸いです.
大久保クリニックでは内科,外科,漢方科ではなく,柔軟な東洋医学的見方を西洋医学に応用する言わば否科(いなか)の待ち医者として皆様の診療にあたります.