Cat3(カテコールアミン3分画)は副腎髄質(adrenal medula)と神経で作られるアドレナリン(A:adrenaline)・ノルアドレナリン(NA:noradrenaline)・ドーパミン(DA:dopamine)の量です.
急に起こる血圧上昇の鑑別診断に用います.
●参考値
・A:0.17ng/mL
・NA:0.15~0.57 ng/mL
・DA:0.03 ng/mL
▲高値
・褐色細胞腫・交感神経芽細胞腫(産生過剰)
・本態性高血圧症
・鬱血性心不全・腎不全(代償性産生+排泄低下)
▼低値
・起立性低血圧症
・家族性自律神経失調症
■増減
・運動・ストレスで上昇
・レゼルピン等薬剤
副腎髄質のクロム親和性細胞(chromaffin cell)や交感神経細胞で,アミノ酸であるチロジン(tyrosine)→D→N→Aの順番で合成されます(DNAと覚える).
褐色細胞腫の場合,体動や肋脊角叩打や揉捏によって血圧が急上昇するのが特徴です.
何かご不安があればすぐにお診せ下さい.
JLAC:4E0160000022204
Cat3 カテコールアミン3分画 catecholamine fractionation