なんとなく具合が悪い,胸苦,頭痛や肩こりなどの症状があればなおさらです.
薬を飲むか否かは別にして,どうすべきか一緒に考えて行きましょう.
生活できないほどの疲労や体調不良,脳卒中や心筋梗塞になる前に.
高血圧症は早めにしっかり検査をし,きちんと治療しましょう.
血液・尿検査
心電図やレントゲン(心臓の働きを診るため)
エコー(心臓の動きや動脈硬化の度合いをみるため)
院外でMRI検査
(狭心症や心筋梗塞の肝動脈をみるため)
内服
A.アンジオテンシン系薬
血圧をゆっくり下げます
B.ベータ・ブロッカー
動悸や不整脈がひどい時に使います
C.カルシウム拮抗薬
心臓や血管の力をととのえます
D.利尿薬
むくみが強い時,心臓が弱っている時につかいます
E.その他
カリジノゲナーゼや漢方薬など
症状に合わせてつかいます
運動中心の生活リズムと食事のバランスが大切です.
お薬をどんなに使っていても暮らし方が乱れていては効きません
特に減塩と適度な運動が血圧を安定させます.
ストレス対策を含め生活を改善するにはどうするか,かかりつけ医として一緒に考えましょう.
治療の有無によらず,血圧が高い人は日本人の1/3強,うち1/3が女性です.
受診のきっかけはさまざまでも,通院し続ける方の過半数は高血圧です.
高血圧症のうちわけ
薬で落ち着いているのは高血圧症の1/3.血圧と思っていない方が1/3,薬で安定しない方が1/3弱,治療を避けている方が1/10です.
高血圧症の過半数で,より厳密な管理が必要です.
※数はすべて概数です.
いいえ.高血圧症は生活習慣病です.運動を中心とした規則正しい生活と三度の食事の塩分を調整すれば,血圧は下がります.
薬よりも血圧を気にかけ,日々記録する,定期的に心電図などの検査を続けることが大切です.
薬以外のことを工夫したうえで,あと少し血圧を下げたいとき,必要最小限薬を使います.
ただし糖尿病などのリスクがある,または家庭血圧が160を超える時は薬を含め,すぐ治療を始めることをお勧めします.
高血圧症とかさなると,より脳卒中や心筋梗塞になりやすくなる危険因子を挙げます.
65歳以上,男性,高脂血症,喫煙.これらが3つ以上あると特に危険です.
脳卒中や心狭心症・筋梗塞の既往,弁膜症のない心房細動,糖尿病,尿たんぱくのある慢性腎臓病のうち,一つでもあてはまる時は,高血圧の治療が急がれます.