朝のこわばりと,移動する関節の腫れと痛みがリウマチの特徴です.
朝のこわばりと,移動する関節の腫れと痛みがリウマチの特徴です.
<どんな症状?>
リウマチは朝のこわばりの時間がだんだん長くなり,関節が腫れて痛みだすことで気づきます.
腫れる関節は指先よりも指の付け根 手首,足首,肘,肩,膝,股関節などの大きな関節で強く出ます.
しばらくすると別の関節に症状が移動するのが特徴です.
右の手首の腫れが消えたかと思うと,次の日には左の肘が痛む
といった具合※
リウマチを治療しないと関節が動かなくなり,生活もままならなくなります.悩まずに早めにご受診ください.
※症状が流れてゆくことを古来リウマチと呼んでいました.
<検査>
血液検査で,CCP(抗環状シトルリン化ペプチド抗体 ),CARF( 抗ガラクトース欠損IgG抗体 ),MMP3 ( マトリックス・メタロプロテアーゼ-3 ),などのリウマチマーカーを調べます.
それでもはっきりしない時は診断を確実にするため,PET検査をおすすめします.
<治療>
リウマチと確定したら,まずアザルフィジンまたはメトトレキサートをおすすめします.
病状により下記を組み合わせます.
内服
アセトアミノフェン(痛み止め)
アクタリット(弱いリウマチ薬)
アザルフィジン・ブシラミンなど(抗リウマチ薬)
メトトレキサート(葉酸拮抗薬)注射
生物学的製剤
お薬とリハビリ,生活改善などと組み合わせ総合的に治療してゆきます.
昔は治りにくい病気でしたが今はガイドラインがしっかりしており良くなる病気です.
日々の生活を整えコツコツと診療を続けて行けば大丈夫です.
一緒に療養していきましょう.