心弁膜症
心臓には4つの弁があります.僧帽弁,大動脈弁,三尖弁,肺動脈弁の順に血液が押し出されます.この働きが弱くなったものが,心弁膜症です.
どんな症状?
どんな症状?
心臓から体全体への血のめぐりが悪くなり,いろいろな症状が出ます.
無症状が一番怖い
無症状が一番怖い
初めの頃は全く症状がなく,変だなと思った時にはかなり進んでいます.
●何で気がつくの?
●何で気がつくの?
運動すると息が切れる,動機がして胸苦しい,足や手がむくんでくる,食欲がなく疲れやすい,横になっても疲れが取れず眠れない等の症状が出て気がつきます.
●放っておくと?
●放っておくと?
心臓が大きくなり,心不全になります.軽く歩いただけでも動機や息切れがして,最後は寝たきりになってしまいます.ただひたすら気が滅入ってしまったり,体中がむくんできたりします.心臓だけでなく,他の内臓もだめになっていきます.
どんな検査?
どんな検査?
●血液や尿の検査
●血液や尿の検査
BNPなど心不全マーカー
膠原病のマーカー
貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック
●画像検査
●画像検査
院内画像検査
胸のレントゲン,エコー検査
院外画像検査
胸部CT・MRI・カテーテル検査
●他の検査
●他の検査
心電図検査
どんな治療?
どんな治療?
●一般的な生活改善
●一般的な生活改善
運動中心の生活リズムと食事などのバランス、減量が一番大切です.
●お薬
●お薬
強心薬,利尿薬
●注射
●注射
強心薬,利尿薬
●他の治療
●他の治療
リハビリ
診療のながれ
診療のながれ
●しらべる
●しらべる
症状と心音,画像検査で心弁膜症を診断します.
●ととのえる
●ととのえる
2~4週ごと:血液や尿の検査などから,
1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬を調整します.
●おちついたら
●おちついたら
2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.
2~4か月ごと:血液や尿の検査.
半年~毎年:院内画像検査
1~2年ごと:院外画像検査
他には?
他には?
心不全になると,なかなか回復しません.心弁膜症が進まないよう,体重管理を中心に規則正しく生活しましょう.
ほどほど,コツコツでだいじょうぶ
ほどほど,コツコツでだいじょうぶ
日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.