不整脈
脈が乱れて,いろいろな症状が出るのが不整脈です.
どんな症状?
手首の脈を自分ではかると,規則正しい中に不規則な脈が分かります.
無症状が一番怖い
初めの頃は多少脈が乱れても,自分では全くわかりません.知らないうちに病状が進むことがあります.
●何で気がつくの?
急なせき.
何となく胸苦しく,疲れた感じ.
クラっとめまいがして意識が遠のく.
その時,手首の脈が乱れていることがあります.
●放っておくと?
胸の不快感がひどくなり,やる気がなくなります.
何かしようとしても,脈が乱れて何もできなくなります.
また,心臓でできた血栓が脳に飛んで脳梗塞を引き起こします.脈の乱れが止まらず,亡くなることもあります.
どんな検査?
ほとんどの脈に触れたり,聴診器で心臓の音を聞くだけで容易にわかります.
●血液や尿の検査
心臓の筋肉の障害がないか,ホルモンの異常がないか調べます.
貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック
●画像検査
院内画像検査
胸のレントゲン,心臓のエコー検査,
心電図検査(不整脈の種類を調べるため,また,脈診や聴診ではわからないタイプのお不整脈をみつけるため,心電図検査をします.):12誘導心電図,負荷心電図,ホルター心電図
院外画像検査
MRI
●他の病気と副作用をチェック
検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.
どんな治療?
●一般的な生活改善
運動中心の生活リズムと食事などのバランス
●お薬
他のメタボの治療
抗不整脈薬
抗血栓薬
●注射
抗不整脈薬
●他の治療
ペースメーカー
アブレーション手術
診療のながれ
●しらべる
脈だけで不整脈があるかないかわかります.
●ととのえる
心電図検査で型を調べ,それにあった抗不整脈薬を調整します.
2~4週ごと:血液や尿の検査などから,
1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬を調整します.
●おちついたら
2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.
2~4月ごと:心電図・血液や尿の検査.
半年~毎年:院内画像検査
1~2年ごと:院外画像検査
他には?
運動不足による不整脈が非常に多く,薬を使わなくても歩くだけで治ることもあります.反対に命に関わる不整脈もあり,よく調べた上で生活を整えます.
ほどほど,コツコツでだいじょうぶ
日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.