慢性閉塞性肺疾患

気管支喘息,肺気腫,気管支拡張症,汎細気管支炎などがひどくなったものを慢性閉塞性肺疾患COPDといいます.

どんな症状?

息がきれる,息苦しい,せき,たん,なかなか動けない等の症状が出ます.

無症状が一番怖い

初めのうちは症状がないか,あっても軽いせき程度です.息苦しくなるころにはかなり病状が進んでいます.

●何で気がつくの?

若いころと同じ作業が息苦しくてできなくなって気がつきます.

●放っておくと?

息苦しさが進み,酸素がないと生きていけなくなります.

どんな検査?

●血液や尿の検査

動脈血中酸素飽和度

貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック

●画像検査

院内画像検査

胸のレントゲン

院外画像検査

CT・MRI

●他の検査

聴診で肺の雑音

●他の病気と副作用をチェック

検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.

どんな治療?

●一般的な生活改善

運動中心の生活リズムと食事などのバランス.

副流煙を含めた完全な禁煙

空気がきれいなところに住む

アレルゲンに触れない等が大切です.

●お薬

抗アレルギー薬

ステロイド

気管支拡張薬

酸素

●他の治療

呼吸を強くするリハビリ

診療のながれ

●しらべる

診察や検査で慢性閉塞性肺疾患を確定します.

●ととのえる

2~4週ごと:血液や尿の検査や画像検査などから,

1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬を調整します.

●おちついたら

2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.

2~4か月ごと:血液や尿の検査.

半年~毎年:院内画像検査/1~2年ごと:院外画像検査など.

他には?

たばこを含む汚い空気を吸わないことが原則です.

ほどほど,コツコツでだいじょうぶ

日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.