ぜんそく

異物が肺に入らないようにする仕組みが強くなりすぎたものがぜんそくです.誰でもぜんそくメーターを持っていて,かぜや花粉症やほこり,ストレスなどで発症します.

どんな症状?

明け方のせきが特徴です.息がヒューヒュー,セーゼーします.

●何で気がつくの?

かぜが治っても,せきが止まらない.

どうも息苦しい,朝せきで目が覚める.

こんなが症状が毎日続いて気づきます.

●放っておくと?

胸苦しいので,気が滅入る.他人が分かってくれないので,生活がままならなくなる.息苦しさが増し,動けなくなる.ひどい発作で,亡くなることもあります.

どんな検査?

症状でほぼ診断がつきます.

●血液や尿の検査

白血球やCRPなど炎症反応,アレルゲンの特定

入院の上,アセチルコリン吸入試験

貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック

●画像検査

院内画像検査

胸のレントゲン

●他の検査

呼吸機能検査(肺活量),経皮的酸素飽和度(SpO2,顔色を見ます)

入院でのアセチルコニン・吸入試験(わざとぜんそくにして度合いをみます)

●他の病気と副作用をチェック

検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.

どんな治療?

●一般的な生活改善

ほこりや空気のよごれを避けましょう.運動中心の生活リズムと食事などのバランス.

●お薬

抗アレルギー薬,吸入ステロイド,気管支拡張薬

●注射

ブロック注射

●他の治療

ゆげ(ネブライザー),酸素投与

診療のながれ

●しらべる

症状の経過からぜんそくを確定します.

●ととのえる

2~4週ごと:血液や尿の検査などから,

1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬を調整します.

●おちついたら

2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.

2~4か月ごと:血液や尿の検査.

半年~毎年:院内画像検査

1~2年ごと:院外画像検査

他には?

親御さんへ.子供のぜんそくは一冬二梅雨.しっかり治療できれば,よくなります.薬を飲むことを嫌って生半可な治療をすると,一生強い薬を使うことに.子供が引っ込み思案にならないよう,水泳などで体を鍛えましょう.

ほどほど,コツコツでだいじょうぶ

日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.