肥満症
どんな症状?
文字通り太ることです.それだけで,死亡率が2.5倍,ちょっとこわいですね.
おなかがポッコリ出たり,ほっぺがはってきたり,何より体重が増すのですぐわかります.
●放っておくと?
体型が気になり,体を動かすのがつらくなるので,運動不足になります.気分が塞ぎ,鬱っぽく内向的になります.そしてますます太ってしまいます.
たまった脂が悪さして,血管や内臓を気づつけ,老化を進めます.太ってない人に比べ,多くの病気になり命に関わります.
●どんな検査?
ウエスト(腹囲)
男性:85cm以上
女性:90cm以上
体重
大人で,身長-110が目安
BMI(Body Mass Index)
参考値
・18.5~25:適正≒22
・25~30:1度肥満
・30~35:2度肥満
・35~40:3度肥満
・40~:4度肥満
▲高値
・肥満症
▼低値
・羸痩
体脂肪率
男性:30歳未満:14~20%,25%以上肥満
30歳以上:17~23%,25%以上肥満
女性:30歳未満:17~24%,30%以上肥満
30歳以上:20~27%,30%以上肥満
●他の病気と副作用をチェック
検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.
どんな治療?
●一般的な生活改善
運動中心の生活リズムと食事などのバランス.
厳密な運動・食事改善
●お薬
肥満に直接効くお薬はありません.生活改善が中心です.
他のメタボ(高脂血症・糖尿病・高血圧症)などの治療でお薬を使うことがあります.
診療のながれ
●しらべる
検診や外来で身長・体重・体脂肪などの検査から肥満症を確定します.
●ととのえる
2~4週ごと:血液や尿の検査などから,
1~2週ごと:症状や生活の様子から,ダイエットなど生活改善の仕方やお薬を調整します.
1~2か月ごと:他のメタボがないか調べます.
●おちついたら
1~2か月ごと:血液や尿の検査と生活改善と,他のメタボを含む生活習慣病の治療を続けます
他には?
(体重÷100)kgまで毎月減量できます.
ex.体重60kgが0.6kgずつ
ほどほど,コツコツでだいじょうぶ
食事より運動量を多くして,定期的に外来でチェックしていきましょう.
日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.