花粉症
くしゃみ,目のかゆみ...花粉症かも
花粉 の 時期( スギ 1~2月, ブタクサ 8月~9月)に症状が出ます.
症状は, 目のかゆみ , 充血 , なみだ などの目にくる アレルギー性結膜炎 . 鼻のかゆみ , くしゃみ , 鼻水 , 鼻づまり , のどの痛み などの アレルギー性鼻炎 が出ます.
中には 微熱 , 頭がぼーっとする , だるさ , 頭痛 , 頭重 などの アレルギー性全身症状 が出る場合もあります.
●悩まずにご受診してください
誰でも 花粉症になる可能性があります.
我慢 して 民間療法 に頼るより,まずは受診して 正しく 医療を使いましょう.
花粉症は,花粉に対する目や鼻のアレルギー
スギや ブタクサなどの花粉によるアレルギーを花粉症といいます.
体内に入ってきた 花粉 を 異物 として体の 免疫 が反応し アレルギー を起こすことで症状が出ます.
外来での診療
●時期と症状で診断がつきます
問診 から 時期 と 症状 でほぼ診断がつきます.
血液検査では 非特異的IgE抗体価 ,花粉に対する 特異的抗体価 から アレルギー体質 であるかどうかを,調べることもあります.
●お薬
内服薬:抗アレルギー薬, 漢方薬 ( 小青竜湯 ), 抗ヒスタミン薬 を使います.
外用薬: 抗アレルギー薬 の 点眼薬 ,抗アレルギー薬・ ステロイド の 点鼻薬 を使います.
●注射
お薬を使用しても、なかなか症状が治まらないとうい方に有効です.まずは医師に相談しましょう.
ノイロトロピン
ブロック注射
生活で気を付けること
●運動や食事などの生活改善
運動中心 の 生活リズム と 食事 などの バランス を整えましょう.
たばこの煙を避けたり,便秘にならないようにすることも大切です.
花粉症の症状で下痢になることがありますが,これは体の防御反応のひとつです.鼻水を伝って花粉がお腹の中に入りアレルギーを引き起こすことで下痢になり,便秘になるとよりひどくなります.
●マスクをつけて花粉を防ぐ
花粉のあるところに行かない, マスク ,など 花粉を避けましょう .
また帰宅後 服 を 着替える , 洗顔 ・ うがい ・ シャワー を徹底して花粉を 家に持ち込まない ことも大切です.
●花粉が飛ぶ前に薬を飲みましょう
花粉が飛ぶ前 に, 眠くならない 抗アレルギー薬を飲み始めましょう.お薬を飲むことは負けではないので,生活するために 副作用の少ないもの を前もって飲みましょう.何年か経つと,体が慣れて症状が軽くなります.
お薬の飲み方・使い方
~小青竜湯の飲み方~
小青竜湯は漢方にはめずらしく数分で効き数時間で切れ
るお薬です.症状がきつい時に使います.
①顆粒を1袋,口の中に入れる.
②モグモグと味わっているうちに効果が出てくる.
③最後までなめ切る.
※辛く酸っぱいので途中で水で飲んでも大丈夫です.
~点眼・点鼻薬の正しい使い方~
①点鼻をして上を向く.
②続けて点眼をして1分弱そのまま上を向く.
③我慢してから軽く眼を拭き,鼻をかむ.うがいをする.
☆効果の強い薬を使うときに気を付けること☆
効果の強い,抗ヒスタミン薬など眠くなる薬を使う時は,すでに症状が重い状態です.
使った後だけでなく,使う前や眠気の有無にかかわらず,危険作業(車の運転や調理など)は出来ません.