神経痛
痛みやしびれが続く...神経痛かも
電気がはしるような痛みや,締め付けられるような重苦しい不快感
なんともいえないいやな感じ.
体の筋を通るような症状や,いつも同じ場所に現れる症状
おもわずさすりたくなるような不快感
何か悪い病気ではないかという不安感・恐怖感
など,神経の通り道や出口に痛みやしびれなどいろんな症状がでるのが神経痛です.
神経の途中が傷ついても,神経の先(神経の支配領域)に症状が現れることもあります.傷と違うところに症状が出ることがあるのです.
●痛みの原因を放っておくと悪くなる
痛みが出始めのうちは一晩寝れば治ります.ちょっとひどくなっても痛みどめを飲んだり,湿布を貼ればよくなります. しかし,痛みが起こった原因を放っておくと,その原因によって神経が傷つくのと同時に,痛みそのものも神経を傷めます.
●痛みは信号の青・黄・赤・黒にたとえることができます
青:ちょっと痛みが出ても気にならず,一晩寝れば治ります.
黄色:2倍無理をすれば,2倍痛みが出ます.「痛いのやだな」と感じても数日休めば元に戻るので安心していられます.
赤:痛みがこじれて,休もうが休むまいが症状が続きます.そのため,「痛みに負けるもんか.頑張ろう」と働き続けます.痛みでいつもイライラし,「いつ治るのか」と不安や焦りが続きます.
黒:明るい電球が切れるように,痛みがずっと続いて元気が燃え尽きた状態です.痛み以外の症状がみられ,体では血圧が上がったり,めまいや吐き気,ものがつかめない,まっすぐ立てないなどの症状が出ます.心のエネルギーも枯れ果て,やる気もなくなり,外に出なくなります.何事も悪く考え,「この痛みが一生消えなかったら,もっと痛みがひどくなったら」と恐怖に震えます.
「痛い痛い」と言われ続けたご家族は,初めは気にせず悪くなるとまず諭し,次に一緒に病院を巡り最後は燃え尽きます.やはり青・黄・赤・黒となります.
●お早めにご受診ください
神経痛が悪くなる段階には切れ目がなく,いつのまにか生活ができなくなります.痛みがひどくなる前に手を打ち,症状が悪くなる前に治療を始めましょう.
外来診療
●診断は問診と医師による身体診察
ご本人が痛いといったら痛いので,痛みがどこかの神経に関係するか,お話を伺い診察して見定めます.
神経痛には,ケガや背骨の変形などで明らかに傷ついている神経障害性疼痛と,障害部位がはっきりしないものがあります.
それぞれ対処法が違うので,しっかり診断する必要があります.
病歴,理学所見,画像診断,血液検査などで神経以外の誘因があるかどうかを診ます.
●生活改善がカギ
飲み薬や点滴,ブロック注射など組み合わて治療していきます.あわせて,痛みがこじれないための生活改善提案をしていきます.
また,メタボなど基礎疾患があれば,治療下支えのためにも治療を続けます.
生活で気を付けること
●冷やさないことが大切
痛みがこじれてくると,お風呂に入るとよくなり,冷やすと痛みが増すようになります.このような冷たい痛みは,一般的な痛みどめがきかないどころか,湿布をはるとますますひどくなりまので,飲み薬・貼り薬はお休みしましょう.
●一般的な生活改善
運動中心の生活リズムと食事などのバランスを整えることも治療の一つです.できることから,一緒に考えて治療をしていきましょう.
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