過負荷症候群


  Overload Syndrome
過負荷症候群


昔と同じ仕事(家事)しかしてないのに,最近なんか疲れる.

もう少しで定年だというのに,クソ!仕事がはかどらん!

腰が曲がって洗濯物がほせない.家事をしなきゃならないのに.典型的な過負荷症候群です.だれもが年老いて死ぬ…頭でわかっていても心ではナカナカ受け入れられない.そんな隙間の病気です.

疲労・痛みは必要な危険信号


職場での責務・家庭での役割を果たすのは社会人として当前.夕方や週末に疲れが溜まって痛みやコリに変わるのも仕方がないこと.荷物を運んだ・残業が続いた等,思い当たる節があれば疲れや痛みは単なる危険信号で心配ありません.むしろ休み時を知らせる大切なバロメータといえるでしょう.

がんばりすぎると,こわれる


その警告を無視して働き続けるとどうなるでしょう.やがてどんなに休んでも疲れが取れず,仕事の効率が落ちます.更に「なにクソ!」とがんばると本来のバランスが崩れ,しびれ・脱力・不眠・めまい等,多彩な症状が出現します.これが過負荷症候群です.

重い責任→老化出現


20歳で心身のパワーはピークに達し後は衰えて行きます.対して社会的責任は増え続け,40~50歳のどこかで,やらねばならぬことがパワーを上回ります.「若い頃はなんともなかったのに」と老いを実感する瞬間です.

無理を通せば道理が引っ込む


もし老化を直視できないと「これは悪い病気に違いない.早く検査して治してもらおう」という考えに囚われます.徐福症候群です.老化は癌等の明確な病気ではなくいくら調べても異常は見つかりません.なのに症状はどんどん悪化する.「ヘボ医者め!」とついに病院遍歴が始まります.怒りの形相で受診すれば「当科的に正常です.他を紹介しましょう.」と相手にしてくれません.いつしか焦る気持ちが燃えつき,ひどいうつ状態におちいります。

特効薬:8割原則


ビルの10階まで階段を登る時,えてして9階でへばるもの.思っているより体力はないのです.目標の8割程仕事が済んだら「ま,いっか」と肩の力を抜きましょう.

また症状がでたらたとえ達成率が低くても休みましょう.急がば回れ.がんばりすぎてぶっ倒れたら元も子もないでしょ?

あなたの老いに合わせた健康法を

老いは十人十色.教科書どおりには行きません.自分ひとりでどんづまる前に,相性の良いかかりつけ医を見つけましょう.生きて行く上での相談相手として.


ほどほど,コツコツでだいじょうぶ

日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.