硬膜外ブロック(持続法:硬膜外カテーテルを留置)  ~ 体の痛みは必ずよくなります●あきらめず じっくりと●

カテーテル留置は1回注入法より太い硬膜外ブロック専用針を用いて,通常は頭側にむけてカテーテルを5cm程度硬膜外腔に留置する.
①持続注入法
精密持続注入器を用い,硬膜外留置カテーテルより0.5~2.0%リドカイン0.5~4ml/時で持続的に注入する.なお,局麻薬だけでは鎮痛が不十分な場合に,慎重にモルヒネ(1~5mg/日)やブプレノルフィン(0.1~0.3mg/日)などを併用注入することもある.
持続注入法では,使い捨て持続注入ポンプや精密注入装置を使用して持続注入を施行する他に,患者が自己の痛みに応じて追加投与が可能なPCA機能が備わったポンプもある.
②間欠注入法
硬膜外留置カテーテルより0.5~2.0%リドカイン2~10mlを,2時間以上の間隔で間欠的に注入する.
注入後は一定時間の監視と安静時間が必要である.
ブロック後,使用薬液量や濃度,穿刺部位,患者の年齢や全身状態によって薬液注入後の観察項目や安静時問は異なるが,重要なのは呼吸・循環動態の変動に留意することである.上肢・下肢の脱力が十分に回復してから立位や歩行を開始する.くも膜下や硬膜下へ薬剤が流入されると急激な血圧低下や呼吸抑制が生じることがあるため,十分な観察(血圧測定など,必要に応じた処置(輸液,昇圧剤,酸素投与など)が必要である.特に胸椎や頸椎領域で施行する場合は注意を要する.
もちろん,腰椎領域の硬膜外ブロック施行後にも呼吸や循環状態には十分に留意する必要がある。カテーテル留置の際には局麻薬のテスト投与で問題のないことを確認後,必要な量を注入してブロックのレベルチェックも行う.穿刺困難な患者やカテーテル先端を正確な位置に挿入するときなどには,Ⅹ線透視下で行うこともある.
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※「ペインクリニック治療指針」から抜粋