栃木で●慢性腎臓病●を着実に

腎臓の機能が3か月以上低下した状態を慢性腎臓病と言います.腎機能低下と言うと,病気の感じがないため軽く見られることがあります.そこで,慢性腎臓病と少し怖い名前にし,人工透析になる人を一人でも少なくしようとこの名前があります.

どんな症状?

腎機能低下に準じます.

無症状が一番怖い

症状がなくても腎機能は,知らないうちに低下します.症状が出た時には手遅れになることがあります.

●何で気がつくの?

だるく疲れやすくなる,体のむくみ,特にまぶたのはれで,気づくことが多いです.
症状が現れる前に健診や他の病気で受診した時に,偶然見つかることがあります.

●放っておくと?

水がたまることで,まぶたに始まり体中がむくみます.むくんだところがはばったく,感覚や動きが鈍くなり,動くのが嫌になります.安静にしても,疲れが取れず生活自体が難しくなります.この頃には老廃物や毒がたまる尿毒症となり,人工透析を行わなければ死んでしまいます.人工透析を始めると5年前後で亡くなる方が多く,その前に腎機能低下のスピードを抑えることが重要です.

どんな検査?

1分間できれいにできる血液の量=糸球体ろ過量(GFR)が腎機能の指標です.しかしこれを直接はかることは難しく,他のもので代わりにします

●血液や尿の検査

尿たんぱくや尿糖など尿一般検査
血中クレアチニン(B-Cr),尿中クレアチニン(U-Cr),二つを組み合わせたクレアチニン・クリアランス(CCr)≒GFR
貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック

●画像検査

院内画像検査
レントゲン・エコー検査
院外画像検査
CT・MRI

●他の検査

腎生検

●他の病気と副作用をチェック

検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.

どんな治療?

腎機能を代表するGFRは20歳の時100と1番高くなります.そして,1年で1ずつ下がり,60歳の時には60になります.下がることがあっても,上がることはありません.60以下になると腎機能低下になり,慢性腎臓病として治療をすることになります.GFRの下がるスピードをできるだけ少なく,ゆっくりにすることが治療となります.また腎機能低下を起こす危険因子を日々避けることも大切です.アルコールや腎臓に悪い科学物質,副作用の強いお薬,腎臓に悪い食べ物,たんぱく質(特に硫黄・アンモニアが出てくるもの),過労や水分不足,トイレを我慢する等は避けましょう.

●一般的な生活改善

運動中心の生活リズムと食事などのバランス.

●お薬

活性炭
イオン交換樹脂
利尿薬
栄養の点滴

●注射

人工透析

診療のながれ

●しらべる

血液や尿の検査で腎機能低下を確定します.
画像検査でどんなタイプかを見極めます.

●ととのえる

急性(急性腎炎):自宅または入院でゆっくり安静をとり,治療をしていきます.
2~4週ごと:血液や尿の検査などから,
1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬を調整します.

●おちついたら

2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.
2~4か月ごと:血液や尿の検査.
半年~毎年:院内画像検査/1~2年ごと:院外画像検査

他には?

なるべく腎機能低下のスピードをゆっくりにし,人工透析にならないようにします.人工透析になったら,日々の生活を整えしっかり治療します.

ほどほど,コツコツでだいじょうぶ

日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.