栃木で●肝機能障害●を着実に

肝臓は食べ物の栄養を必要なものに変えたり,体に悪いものを無害にする大切な内臓です.この働きが弱ると,肝機能障害になります.肝心または肝腎というように,体のかなめで肝臓が悪くなると他の内臓も傷つきます.

どんな症状?

無症状が一番怖い

沈黙の臓器とも呼ばれ,肝機能障害は初め症状がありません.気がついた時には脂肪肝,肝炎,肝硬変,肝がんとひどくなっていきます.

●何で気がつくの?

健康診断で肝臓の数値が異常になり気がつきます.他の病気で受診した時の血液検査で分かることもあります.かぜが治らない,疲れやすい,黄疸が出るなどの症状でも気がつきます.

●放っておくと?

だるさ・疲れが取れなくなり,休みがちになります.脂肪肝,肝炎,肝硬変,肝がんとひどくなっていきます.

どんな検査?

パッと見には分からないので,いろいろな検査をします.

●血液や尿の検査

尿中ウロビリノーゲン(尿の色の濃さ)
血中肝逸脱酵素(本来肝臓の細胞内にあるはずの物質が壊れた細胞から血液中に漏れ出たもの,GPT・GOT・γGTP・LDHなど多数)
血中ビリルビン(胆汁になるはずの老廃物)
血中アルブミン(血中のたんぱく質で栄養の代表)
血液凝固(肝臓で作られる血液を固める物質の量を表します.APTT・ATTTなど)
貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック

●画像検査

院内画像検査
エコー検査
院外画像検査
CT・MRI

●他の検査

腹腔鏡検査,肝生検

●他の病気と副作用をチェック

検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.

どんな治療?

●一般的な生活改善

運動中心の生活リズムと食事などのバランス.

●お薬

ウルソ(熊の胆:胆汁)
グリチルレチン(甘草)
肝庇護薬

●注射

グリチルレチン(甘草)

診療のながれ

●しらべる

血液や尿の検査やエコー検査で肝機能障害と確定します.

●ととのえる

初めのうちは:重症の場合,毎週点滴や血液検査
2~4週ごと:血液や尿の検査などから,
1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬・注射を調整します.

●おちついたら

2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.
2~4か月ごと:血液や尿の検査.
半年~毎年:院内画像検査/1~2年ごと:院外画像検査など.

他には?

生活習慣病の一部でよく見られます.メタボ対策が重要です.

ほどほど,コツコツでだいじょうぶ

日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.