栃木で●逆流性食道炎●を着実に

胃酸が食道を逆流し,のどまであがってくる状態を逆流性食道炎といいます.
単に不快なだけでなく,いろんな症状を引き起こすとともに,原因が複数あることもあります.
治すのに大変時間がかかるので,予防が大切です.

どんな症状?

無症状が一番怖い

比較的症状があっても軽く,本人が気にしていない場合が多いです.気がつく頃にはひどくなっていることが多いです.

●何で気がつくの?

げっぷが多く,酸っぱいものが口にあがってくる,胸やけがする,みぞおちがチリチリ痛む,かぜが治ったのにせきが続くなどの症状で気がつきます.

●放っておくと?

食道の粘膜がただれ,食べ物をうまく飲み込めなくなったり,のどの粘膜が炎症をおこし,常に風邪をひいている状態になったりします.症状自体が心を傷つけ,気が滅入り,生活が困難になっていきます.炎症が長引くと,食道がん,咽頭がん,喉頭がんになることもあります.

どんな検査?

症状の経過を聞いておおよそ診断ができます.
胃から食道にかけてゴボゴボと胃液が逆流する音が聞こえる,のどの奥食道上部の粘膜が炎症して赤くただれるなどの症状より診断します.

●血液や尿の検査

便検査
貧血・肝・腎機能などの一般的なチェック

●画像検査

院内画像検査
エコー検査
院外画像検査
喉頭鏡,内視鏡,
CT・MRI

●他の検査

PPIテスト(胃薬を飲んで治るかどうか)

●他の病気と副作用をチェック

検査は安心して診療できるようにするためのおまもりです.他の悪い病気がないか,副作用が出ていないかをチェックするのが第一の目的です.

どんな治療?

●一般的な生活改善

胃酸が増えないようにするのが第一です.ストレス対策,急に運動しない,刺激物を食べない,食べてすぐ横にならない,食後座ってゆっくりする習慣などが大切です.
運動中心の生活リズムと食事などのバランス.

●お薬

PPI(プロトンポンプ阻害薬)

●注射

主に注射はなし
食道・胃の出血を伴うときは制酸薬

診療のながれ

●しらべる

問診と診察,PPIテスト,便検査で逆流性食道炎を確定します.

●ととのえる

初めのうちは:PPIと生活習慣を整えることでよくなることを確認したらいったん止めてみる.再発するようならPPIを長く続ける.
2~4週ごと:血液や尿の検査などから,
1~2週ごと:症状や生活の様子から,生活改善の仕方やお薬を調整します.

●おちついたら

2~4週ごと:生活改善の確認とお薬.
2~4か月ごと:血液や尿の検査.
半年~毎年:院内画像検査/1~2年ごと:院外画像検査

他には?

食道は肺や心臓,背骨.胃,のどにかこまれています.そのため,周りの症状と紛らわしく,気づかれないことがあります.胸のあたりにちょっとでも異常を感じたら,かかりつけ医へご相談下さい.

ほどほど,コツコツでだいじょうぶ

日々の生活をととのえ,コツコツと診療を続けていけばだいじょうぶです.